アイコトバ(混声3部)


作詞:SEIGI

作曲:SEIGI

編成:混声3部合唱+ピアノ(div.あり)

演奏時間:5分35秒 

作曲年:2021年7月~2021年9月

 

オリジナルはア・カペラ混声4部版。その他に、多種多様なリアレンジがある。

この混声3部版は、2021年に発売された「SEIGIコーラスアルバムベストセレクションVol.1[混声編]」のための書き下ろし。


Score

品番:SSP-G0027

出版:SSP出版

販売形態:PDF

品番:SSP-G0900

出版:SSP出版

販売形態:製本版(SEIGIコーラスアルバム ベストセレクション Vol.1 [混声編])


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作曲者からのメッセージ

「アイコトバ」ができるまで

 何気なく五線譜に書き留めてあった数小節の旋律。それがサビの部分なのですが、まさかこんなにも皆様に歌っていただけるなんて誰が想像できたでしょうか。この旋律を時々口ずさむことがあると、会う方に言われる度、音楽には不思議な力があるのだといつも実感しています。

 さて、この曲を作るきっかけとなったお話を。高校時代、私は合唱部でピアノを弾いておりましたが、学校を卒業後、当時私がお世話になっていた合唱部顧問の先生から「少人数の高校生のためのア・カペラ作品を」と依頼されたのが、この曲の完成に至るきっかけでした。出来上がった楽譜を手に、意気揚々とお渡ししたまでは良かったのですが、残念ながら初演はされず、その後は日の目を見ずお蔵入りに…。ですが、顧問の先生が当時千葉県で活動している合唱団イクトゥスの団員であったこともあり、それが縁で団の代表氏からご連絡を受け、めでたく初演していただく運びとなったわけです。合唱団イクトゥスさんとはその頃から長い付き合いがあります。

前述のア・カペラ混声4部版のほか、順番にピアノ伴奏付きの混声4部版(委嘱=合唱団イクトゥス)、同声2部版、ア・カペラ女声3部版(委嘱=アンサンブル・ソティエ)、独唱版(委嘱=周藤 諭)と、様々な編成が生まれました。ちなみに最初の構想段階では、実は同声2部版を作るために五線譜へ旋律を書き留めていたのです。そこへア・カペラ版の依頼が入ったため、作曲順ではそちらが先ですが、あくまで原曲は同声2部版とお考えいただけたら嬉しいです。

クラス合唱という垣根を越えて純粋に楽しんでいただけたら幸いでございます。この曲が人と人とを結ぶ「アイコトバ」となりますように…。

 

混声3部版について

 2021年に発売された「SEIGI コーラスアルバム ベストセレクション Vol.1 [混声編]」のために、新たに混声3部版を書き下ろしました。皆さんが歌ってくださっているア・カペラ、またはピアノ付きの混声4部版は実はとても難易度が高いのです。もっと難易度を下げた気軽に歌えるバージョンをと思い混声3部版を書いてみたのですが、それでもまだ難しいかもしれませんね。反省。合唱とピアノパートは基本的に同声2部版のものを基調としつつ、そこへ男声を加えることで味わい深いものになったのではないでしょうか。特に男声パートは主旋律が多めで歌って楽めるかと思います。73小節「またいつか~」からのソプラノパートの小音符は、今回新しい旋律を取り入れてみました。div.は任意ですが、高い音を歌ってみたい方、歌える方はこちらで。なお歌う際は少人数でお願いします。ぜひ美しく歌声を響かせてください。

 

ピアノ伴奏版を演奏される皆様へ

ア・カペラ版は「1番+Coda」で約3分と短いのですが、ピアノ伴奏版ですと2番もあり、演奏時間が約5分強と大変長くなってしまいます。都合によりやむを得ず省略したいと思われる方もいらっしゃると思いますので、ここで作曲者公認の2パターンをご紹介しておきます。

  • ア・カペラ版と同じく「1番+Coda」にする場合
    42小節を演奏後、すぐ63小節へ。
  • 間奏(練習番号D)と2番の冒頭(練習番号E)を省略する場合
    42小節を演奏後、すぐ61・62小節を経て、19小節へリピート(2番はここから歌い始める)

2021年10月

SEIGI